私たちの別府冷麺は、まごころ と こだわり で出来ています。
別府冷麺は、昭和25年頃に満州からひきあげてきた料理人によって伝わり、以来ここ別府で愛され続けてきました。「一休の泪」の別府冷麺は、祖父母の営んでいた製麺所がはじまりです。終戦直後、みんなをお腹いっぱいにしてあげたいと、祖父は満州から製麺機を持ち帰りました。
麺押し出されギューギューとなる音、祖母が絞るかぼすの香り。丁寧に作られた祖父母の心づくしの一杯は、心からほっとできるとても美味しい冷麺でした。
生まれたての麺は何より贅沢なごちそうです。その美味しさを伝えたい、いつからか祖父の見よう見まねで麺作りをはじめていました。
湿度、気温、気候、水との駆け引きを何千回と繰り返しても麺はそうそう簡単に正解をだしてくれません。 それでも春夏秋冬365日向き合うと、生地から微笑んでくれる一瞬があります。その瞬間、「もう少し悩んで涙を見せてくれたら、笑ってあげてもいいよ」と私に話しかけている様です。
麺もスープも、日々の小さな積み重ね。前に進んだような気がして2歩下がる、の繰り返しだったとしても、走り続けたチームの泪と情熱の積み重ねが、「一休の泪」を生みました。
たっぷり水分を含んだ生地に強い圧をかけて押し出すことで、 独特のもっちりしたコシと、つるりとした喉ごしを実現します。手間ひまかけた自家製麺は、けして沢山はつくれませんが、他では味わえない自慢の麺に仕上がりました。
日本一の枕崎かつお・ラウス昆布・牛骨を贅沢につかいじっくり丁寧に炊き上げた無添加スープ。 ほんの少し「かぼすこしょう」を加えることで、爽やかな香りと酸味、辛みが口いっぱいに広がります。 日本女性の凛とした奥深さをイメージして、この味にたどり着きました。
生きるためには食べなくてはなりません。
短い人生、折角食べるのならおいしく
体に優しいものを食べて笑っていただきたい。
家族や大切な人を思う心を隠し味に、
私たちなりの最高の一杯を
どうぞ召し上がってください。